こんにちは、まゆです。インデックスファンドは「指数に連動する」と聞いていたのに、チャートを重ねてみたら、微妙にずれていて驚いたことがあります。
この「ずれ」にはちゃんと名前があって、トラッキングエラーといいます。調べてみると、少しのずれは、ある程度は避けられないものでした。
今回は、ずれが生まれる理由と、確認の仕方を整理します。特定のファンドをすすめる内容ではありません。
トラッキングエラーとは、指数とファンドのずれ
インデックスファンドは、日経平均やS&P500といった指数と、同じ値動きをめざす投資信託です。

でも実際には、完全に同じ動きにはなりません。この、指数の動きとファンドの動きのずれが、トラッキングエラーです。
「ずれが小さいほど、指数にきちんと連動できている」という見方をします。連動の上手さを測る、ものさしのようなものです。
ずれが生まれる主な理由
| 要因 | ずれにつながる理由 |
|---|---|
| 信託報酬などのコスト | ファンドの資産から差し引かれるぶん、指数よりわずかに低くなる |
| 売買にかかる費用 | 指数の入れ替えに合わせて売買すると、コストが生じる |
| 現金の保有 | 解約に備えて現金を持つと、指数と同じ動きにならない部分が出る |
| 配当の扱い | 指数が配当をどう計算に含めるかと、ファンドの扱いがずれる |
| 為替の影響 | 海外の指数に連動するタイプは、為替の動きも関係する |
どれも、運用する側がどんなに丁寧にやっても、ゼロにするのが難しいものばかりです。だから、「ずれはある」と知っておくことが、第一歩になります。
コスト全般の考え方は、投資信託の実質コスト(隠れた費用)で整理しています。
どこで確認できる?運用報告書の見方
ずれの大きさは、投資信託の運用報告書に載っていることがあります。「ベンチマークとの差」「指数との乖離」といった項目を探してみてください。
運用報告書は、証券会社のサイトの商品ページや、運用会社のサイトでダウンロードできます。目次の読み方は、運用報告書と目論見書の違いにまとめました。
私は、2つのファンドを比べるとき、「期間を同じにして」ずれを見比べるようにしています。期間がバラバラだと、比べようがないからです。
選ぶときのポイントは、ずれだけで決めない
ずれが小さいファンドは、指数に連動する力が高いと言えます。ただ、ずれが小さくても、信託報酬が高ければ、手元に残る成績は下がります。
- 連動の指数が、自分の目的に合っているか
- 信託報酬などのコストが、長期で重荷にならないか
- 純資産総額が減り続けていないか(繰上償還のリスク)
- ずれの大きさを、複数の期間で見ているか
ひとつの数字だけで決めず、いくつかの条件を並べて眺める。選ぶときの安心感が違ってきます。
仮の数字で、ずれを見てみる
イメージしやすいように、説明用の仮の数字で見てみます。
| 項目 | 仮の例 |
|---|---|
| 指数の1年間の上昇率 | 10.00% |
| ファンドの1年間の上昇率 | 9.85% |
| ずれ | 0.15%(おもにコストなどによる) |
このくらいのずれは、コストを考えると自然な範囲です。大切なのは、「ずれが一時的か、毎年続くか」と「その理由」です。
私は、ずれの数字を見つけたら、運用報告書でその理由の説明が書かれているかを探します。丁寧に説明している運用会社は、信頼しやすいと感じています。
ETFとの比較で考える
同じ指数に連動する商品には、投資信託のほかにETFもあります。コストや売買のしやすさが違うので、ずれの出方も変わることがあります。
違いはETFと投資信託の違いで整理しています。
ずれがあるから悪い、とは限らない
指数に連動する投資信託の価格は、指数と同じように上がったり下がったりします。ずれが小さくても、指数が下がれば、ファンドも下がります。
投資信託は元本が保証されているわけではなく、元本割れの可能性があります。ずれは、連動の精度の話で、損得そのものを決めるものではありません。
よくある疑問
Q:トラッキングエラーが大きいと、成績が悪いのですか?
A:そうとは限りません。ずれは指数との差の大きさを示すもので、指数そのものが下がれば、ずれが小さくても成績は下がります。
Q:どのくらいのずれなら小さいといえますか?
A:決まった基準はありません。同じ指数に連動するファンドを、同じ期間で比べるのが一つの方法です。
Q:アクティブファンドにも使えますか?
A:アクティブファンドは指数を上回ることをめざすため、ずれは目的の一部です。ただ、ベンチマークとの差の見方として使うことはあります。
まとめ
トラッキングエラーは、インデックスファンドと指数のずれのことです。コストや現金の保有、配当の扱いなどで、少しのずれは生まれます。
選ぶときは、ずれの大きさだけでなく、コストや純資産の動きも合わせて、運用報告書で確認してみてください。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任において行ってください。