こんにちは、まゆです。「分散投資が大切」と聞いて、私は、つみたて投資枠で、複数の投資信託を買い始めました。
ところが、あるとき、「実は同じ会社の株を、重ねて買っているのでは?」と気づきました。分散しているつもりが、そうでもなかったのです。
今回は、投資信託の「重なり(オーバーラップ)」を確認する方法を整理します。特定の商品の組み合わせをすすめるものではありません。
「複数持つ=分散」とは限らない
投資信託は、1本で、たくさんの銘柄に分散して投資できる商品です。それでも、複数本を持つと、同じ銘柄がダブって入っていることがあります。

ダブりが多いと、「本数は多いのに、実質的には偏っている」状態になりかねません。
重なりやすい例
| 組み合わせの例 | 重なりやすい部分 |
|---|---|
| 全世界株式のファンド+米国株式のファンド | 全世界株式の中に、米国株が多く含まれるため、米国株の比率が高くなる |
| 日経平均連動のファンド+TOPIX連動のファンド | どちらも日本の大型株が中心で、組み入れ銘柄の多くが重なる |
| 同じ運用会社の似たテーマのファンド | 似たテーマの銘柄が重なる |
特に、全世界株式のファンドは、米国株の比率が大きい傾向があります。ここに米国株のファンドを足すと、米国への偏りが強まります。
日本株の指数の違いは、インデックスの「指数」の違いとは?TOPIXと日経平均を比較で整理しています。
どうやって重なりを確認する?
確認の入口は、各ファンドの月次レポートや目論見書にある「組入上位銘柄」と「国・地域別の比率」です。
- 組入上位10銘柄の顔ぶれが似ていないか
- 国・地域別の比率で、特定の国が大きくなりすぎていないか
- 業種別の比率が、似通っていないか
証券会社のツールには、保有している投資信託の合計の比率を表示してくれるものもあります。使える機能は会社によって違うため、公式サイトで確認してください。
重なりを整理する考え方
重なりが見つかったら、必ず減らさなければいけない、というわけではありません。「分かった上で、それでも持つ」のなら、問題ないと私は考えています。
たとえば、「米国の成長に期待するから、あえて重ねる」と決めて持つのは、一つの考え方です。
ただし、偏りが大きいと、その国や地域が下がったときの影響も大きくなります。リスクを自分で説明できるかが目安です。
売却するときの注意点
重なりを整理するために売却すると、税金がかかる場合があります。NISA口座で売却した場合は、非課税枠の復活の時期にも注意が必要です。
枠の仕組みは、NISAで売却したら非課税枠はいつ復活する?の記事で整理しています。
積立の設定を見直す、という方法もあります。今ある商品は持ったまま、新しく積み立てる商品を絞る、という考え方です。
シンプルに考えるコツ
私は、「何に投資している商品か」を、一言で説明できるファンドだけを持つようにしました。説明できないものは、気づかないうちに重なっている気がするからです。
また、1年に1回、持っているファンドの比率を見直す日を決めています。決算の時期や、誕生日など、覚えやすい日がおすすめです。
資産全体の見直しの考え方は、ロボアドバイザーと投資信託、リバランスの違いにも書いています。
重なりを見つけたときのメモの残し方
重なりを見つけたら、「どの商品の、どの部分が重なっているか」を、ノートに書き残しておきます。時間がたつと、何を確認したのか、忘れてしまうからです。
次の見直しのときに、同じ項目を比べられるように、日付も一緒に書いておきます。これだけでも、「前より偏りが増えたか、減ったか」が分かりやすくなります。
まず手を動かしてみる
難しく感じたら、まずは、持っている投資信託の月次レポートを、2本だけ並べて見てみてください。組入上位の銘柄が似ていれば、重なりがあるサインです。
この作業は、30分もあれば終わります。私は、子どもが昼寝している時間に、コーヒーを飲みながらやってみました。
投資信託は、元本が保証されている商品ではありません。ご自身の状況に合わせて、判断してください。
よくある疑問
Q:複数のファンドを持つのは、良くないことですか?
A:そうとは限りません。目的や、重なりを理解したうえで持つなら、問題ない場合もあります。
Q:重なりは、どこで確認できますか?
A:各ファンドの月次レポートや、目論見書にある組入上位銘柄で確認できます。証券会社のツールが使える場合もあります。
Q:重なりを減らすために、すぐ売却したほうがいいですか?
A:急ぐ必要はありません。売却には税金や枠の問題があるため、積立先を見直す方法も含めて検討しましょう。
まとめ
投資信託を複数持っていても、中身が重なっていると、実質的には偏っていることがあります。
月次レポートの組入上位銘柄や、国・地域別の比率で、重なりを確認できます。
重なりを知った上で持つのは問題ありません。売却の際は、税金や枠の仕組みに注意し、ご自身の判断で進めましょう。
あわせて読みたい記事もまとめておきます。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任において行ってください。