こんにちは、まゆです。
息子の幼稚園の入園準備で、思っていたよりまとまったお金が必要になりました。そのとき頭に浮かんだのが「NISAで積み立ててきた投資信託を一部売ったら、枠はもう戻らないの?」という疑問です。
結論から言うと、2024年から始まった新NISAでは、売却した分の非課税枠は翌年に復活します。ただし、戻ってくるのは「売った金額」ではなく「買ったときの金額」で、年間に投資できる上限は変わりません。
新NISAの枠は2種類ある
まず前提として、新NISAには「生涯でどれだけ非課税で持てるか」と「1年間にどれだけ買えるか」という2種類の上限があります。私はこの2つを混同していて、最初は話がよく理解できませんでした。
| 上限の種類 | 金額 | 売却で復活する? |
|---|---|---|
| 生涯の非課税保有限度額 | 1,800万円(うち成長投資枠1,200万円) | 復活する(翌年) |
| 年間投資枠(つみたて投資枠) | 120万円 | 復活しない |
| 年間投資枠(成長投資枠) | 240万円 | 復活しない |
金額は金融庁のNISA特設サイトの案内に基づいています(2026年9月時点)。
復活するのは「簿価」の分だけ
生涯の非課税保有限度額は、買ったときの金額(簿価)で管理されています。そのため、値上がりした投資信託を売っても、復活する枠は買ったときの金額分です。

| 例 | 買ったときの金額 | 売った金額 | 翌年に復活する枠 |
|---|---|---|---|
| 値上がりして売った場合 | 100万円 | 150万円 | 100万円 |
| 値下がりして売った場合 | 100万円 | 80万円 | 100万円 |
値上がり益の50万円分は非課税で受け取れますが、その分の枠が増えるわけではありません。逆に値下がりして売っても、復活するのは買った金額の100万円分です。
同じ年のうちには戻らない
もうひとつのポイントは、枠が戻るのは「売った年の翌年」だという点です。売ってすぐに同じ枠で買い直すことはできません。
また、年間投資枠は復活しないので、売った年にすでに年間の上限まで買っていれば、その年はそれ以上買えません。翌年に枠が戻っても、1年間に使えるのは最大360万円という上限は変わらない仕組みです。
私が一部売却してみて感じたこと
我が家は、つみたて投資枠で積み立てていた投資信託のうち、入園費用に足りない分だけを売却しました。売ったあとで「翌年には枠が戻る」とわかったので、少し気持ちが軽くなりました。
ただ、正直なところ、売ったタイミングがたまたま値下がりしていた時期で、少し悔しい思いもしました。投資信託は元本が保証されているわけではなく、売る時期によっては元本割れすることもあります。
この経験から、近い将来に使う予定のお金は投資に回さず、預金で分けておくほうが安心だと感じています。枠が復活する仕組みはあっても、売るタイミングを自分で選べないと損をしやすいからです。
売却前に確認したチェックリスト
- 売ろうとしているのはつみたて投資枠か、成長投資枠か
- 買ったときの金額(簿価)はいくらか
- 今年の年間投資枠はあとどれくらい残っているか
- 売却代金が口座に入るまでの日数(数営業日かかることが多い)
特に最後の点は見落としがちでした。売ってすぐ現金になるわけではないので、支払い期限がある場合は余裕をもって手続きしたほうがよさそうです。
枠の復活を前提にしすぎないほうがいい理由
枠が戻ると聞くと、「値上がりしたら売って、また買い直せばいい」と考えたくなります。私も一瞬そう思いましたが、売り買いを繰り返すと、売るタイミングと買い直すタイミングの両方を当てる必要が出てきます。
長く積み立てることで値動きをならすのが、つみたて投資のよさだと私は考えています。枠の復活は「どうしても必要なときに取り崩しても、将来また使える」という安心材料として捉えるくらいがちょうどいいと感じました。
また、売却した年の翌年に枠が戻っても、その年の年間投資枠は360万円までです。大きな金額を売ってしまうと、元の保有額に戻すまでに何年もかかることもあります。
よくある疑問
Q. 売却したらすぐに翌年分の枠が使える?
A. 枠が復活するのは売却した年の翌年です。同じ年のうちは、売却した分を使って買い直すことはできません。
Q. 旧NISAで売却した場合も枠は戻る?
A. 2023年までの旧NISAは、売却しても枠は再利用できない仕組みでした。枠の復活は新NISA(2024年以降)の特徴です。
Q. 枠の残りはどこで確認できる?
A. 多くの証券会社では、口座画面で生涯の非課税保有限度額の使用状況を確認できます。表示の場所は各社で異なります。
Q. つみたて投資枠で買ったものを売ると、どちらの枠が戻る?
A. 生涯の非課税保有限度額の中で、売却した分の簿価が翌年に戻ります。成長投資枠の1,200万円の上限の扱いも含め、詳しくは証券会社の画面で確認すると安心です。
まとめ
新NISAでは、売却した分の非課税枠は翌年に復活します。ただし復活するのは買ったときの金額(簿価)分で、年間投資枠の上限は変わりません。
私自身、実際に一部を売却してみて、枠の仕組みを知っておくと慌てずにすむと感じました。売却を考えている方は、簿価と年間枠の残りを確認してから手続きしてみてください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任において行ってください。