こんにちは、まゆです。証券会社のランキングを見ていると、「2倍」「ブル」「ベア」といった名前の投資信託が、目立つ位置に並んでいることがあります。
「2倍の値上がりが狙える」と聞くと、つい気になります。でも、仕組みを調べて、初心者には注意が必要だと感じました。
今回は、レバレッジ型・インバース型の仕組みと、リスクを整理します。特定の商品をすすめるものではなく、リスクを知るための記事です。
名前の意味をおさえる
| 種類 | ねらい |
|---|---|
| レバレッジ型(ブル型) | 指数の値動きの2倍など、一定倍率の値動きを目指す |
| インバース型(ベア型) | 指数と反対の動きをするよう、値下がりで利益が出るようにする |

どちらも、デリバティブ(先物など)という手段を使い、値動きを増幅したり、反転させたりします。
「日々の」値動きに対して、倍率が決まっているのが特徴です。この「日々」という点が、あとで大事になります。
2倍になるのは「1日ごと」の値動き
たとえば、指数が1日で1%上がると、2倍型の基準価額は、2%上がることを目指します。逆に、指数が1%下がれば、2%下がります。
この計算は、毎日リセットされます。そのため、長く持つと、「期間全体で2倍」にはなりません。
値動きが大きくなる分、思わぬ損失が出ることもあります。
数字の例で見る、長く持つと起きるズレ
架空の例で、指数が2日間で「+10%」、その次に「-10%」と動いた場合を見てみます。
| 1日目 | 2日目 | 結果 | |
|---|---|---|---|
| 指数 | 100→110(+10%) | 110→99(-10%) | -1% |
| 2倍のレバレッジ型 | 100→120(+20%) | 120→96(-20%) | -4% |
指数は1%の下落ですが、2倍型は4%の下落になりました。2倍の2%ではなく、それ以上に下がっています。
上下に細かく動く相場が続くと、このズレが積み重なって、基準価額が大きく下がることがあります。
インバース型の注意点
インバース型は、相場が下がるときに利益が出る、という発想の商品です。ただし、値動きが逆でも、日々の計算である点は同じです。
相場が上昇していくと、損失が積み重なります。さらに、長く持つほど、想定とズレやすくなります。
「下がりそうだから持つ」という考え方は、予想が外れたときのダメージが大きくなります。
保有コストもかかる
こうした商品は、仕組みの都合で、運用にかかるコストが高めになる傾向があります。信託報酬だけでなく、実質コストも確認が必要です。
コストの見方は、投資信託の「実質コスト」とは?の記事で書いています。
長期でコツコツ積み立てる目的とは、相性が良くないと、私は考えています。
つみたて投資枠との関係
つみたて投資枠の対象には、こうしたレバレッジ型などの商品は含まれていません。これは、長期の積立に向かないと判断されているためだと、私は受け止めています。
対象商品の条件は、NISAのつみたて投資枠で買える商品の条件の記事で整理しています。
成長投資枠で買える場合がありますが、買えるかどうかと、自分に合うかどうかは別の話です。
もし持つなら、確認しておきたいこと
仕組みを理解したうえで持つ場合は、「持つ期間」を、あらかじめ短く決めておく考え方があります。長く持つほど、基準価額のズレが大きくなりやすいからです。
目論見書の「基準価額の変動要因」の欄には、こうした商品特有のリスクが書かれています。専門用語が多いですが、「ズレ」「乖離」という言葉を探して読んでみてください。
「損失の限度を、いくらまでにするか」を、先に決めておくのも一つの方法です。決めていないと、下がっているときに、冷静な判断が難しくなります。
私が気をつけていること
初心者の私は、仕組みを説明できない商品には手を出さない、と決めています。説明できないものは、リスクも説明できないからです。
どうしても興味がある場合は、目論見書の「主なリスク」を、必ず読んでください。専門用語が多いですが、基準価額のズレについて書かれているはずです。
投資には元本割れのリスクがあります。最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。
よくある疑問
Q:レバレッジ型は、長く持てば2倍になりますか?
A:なりません。2倍になるのは日々の値動きで、長く持つと、期間全体の値動きとはズレが生じます。
Q:インバース型は、暴落時の保険になりますか?
A:保険の役割を果たすとは限りません。日々の値動きの仕組みや、コストの面から、慎重な検討が必要です。
Q:初心者でも買えますか?
A:買える場合もありますが、仕組みとリスクを十分に理解してから検討する必要があります。
まとめ
レバレッジ型・インバース型は、日々の値動きを増幅・反転させる投資信託です。
長く持つと、期間全体の値動きとズレが生じ、思わぬ損失につながることがあります。
仕組みとリスクを理解できないときは、見送る選択もあります。投資にはリスクがあり、ご自身の判断で行ってください。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任において行ってください。