こんにちは、まゆです。同僚の転職の話を聞いていて、ふと「会社の年金って、辞めたらどうなるの?」と気になりました。
私の会社には企業型の確定拠出年金(企業型DC)の仕組みがあり、他人事ではないと感じたのです。調べてみると、手続きの期限が意外と短いことがわかりました。
今回は、転職・退職したときの企業型DCの資産の行き先と、iDeCoへ移すときの考え方を整理します。会社の制度で細かい点が違うため、最終確認は会社や運営管理機関の案内で行ってください。
企業型DCは「会社を辞めても自分のお金」
企業型DCは、会社が掛金を出し、従業員が運用商品を選ぶ制度です。積み立てた資産は個人ごとに管理され、退職してもなくなるわけではありません。

ただし、そのまま放っておいてよいかというと、そうではありません。退職後は、資産の移し先を自分で選ぶ手続きが必要になります。
手続きが必要な理由は、会社の制度に加入している間だけ、その会社の運営管理機関で資産を管理しているためです。
移換先は大きく3つ
| 移換先 | ざっくりした特徴 |
|---|---|
| 転職先の企業型DC | 転職先に制度があるときの選択肢。規約で受け入れ可能か確認が必要 |
| iDeCo(個人型確定拠出年金) | 自分で口座を開き、運用を続けられる。掛金を出さない「運用指図者」も選べる |
| 国民年金基金連合会(自動移換) | 期限内に手続きをしないと自動的に移される。運用されない状態になる |
転職先に企業型DCがなければ、基本はiDeCoが受け皿になります。iDeCoでは、新しく掛金を出さずに、資産の運用だけ続けることもできます。
iDeCoの加入手続きの流れは、iDeCoの申込から運用開始までの流れの記事にまとめています。
手続きしないと「自動移換」になる
一番気をつけたいのが、退職から6か月以内に移換の手続きをしないと、資産が自動的に国民年金基金連合会へ移される点です。
自動移換になると、資産は運用されない状態になり、手続きのための手数料もかかります。長く放置するほど、運用のチャンスを逃してしまいます。
- 退職日の確認と、移換の期限(6か月以内)をメモする
- 移換先を決める(転職先の制度かiDeCoか)
- 必要書類を取り寄せて、手続きを進める
私なら、退職が決まった時点でカレンダーに期限を入れておきます。忙しい引っ越しや転職の時期は、うっかり忘れがちだからです。
iDeCoに移すときの考え方
iDeCoへ移すときは、まず自分がiDeCoに加入できるかを確認します。職業や企業年金の有無で、掛金の上限が変わるためです。
掛金の上限の考え方は、iDeCoの掛金上限の改正の記事で整理しています。移換だけして、掛金は出さない選択も可能です。
また、iDeCoは原則60歳まで引き出せません。移した資産も同じルールになるため、生活費とは分けて考えておきたいところです。
運用商品の価格が変動するため、移した後に評価額が元本を下回ることもあります。元本が保証されるわけではない点は、頭に入れておきましょう。
私が確認しておきたい3つのこと
1つ目は、自分の企業型DCの資産が今どれくらいあるかです。通帳のように、ログインして見られるWebサイトが用意されていることが多いので、一度のぞいておくと安心です。
2つ目は、会社の規約に、退職時の手続きがどう書かれているかです。人事や総務に聞けば教えてもらえることもあるので、遠慮せずに確認しましょう。
3つ目は、転職先に企業型DCがあるかどうかです。ある場合とない場合で、移換先の候補が変わってくるからです。
| 確認すること | 聞く相手・見る場所 |
|---|---|
| 資産の残高と運用商品 | 運営管理機関のWebサイト |
| 退職時の手続き | 会社の規約、人事・総務 |
| 転職先の制度の有無 | 転職先の人事・内定時の資料 |
私は子どもの保育園の書類を整理するように、年金関係の書類もまとめてファイルに入れています。いざというときに探さなくて済むのが助かります。
私が気をつけたいこと
制度は会社ごとに少しずつ違います。規約の細かい点は、人事や総務の担当者、運営管理機関のコールセンターに聞くのが確実です。
「資産が少ないからあとでいいや」と後回しにしないことも大切です。少額でも、放置すると手数料の影響が気になってきます。
手続きの書類は、書き間違いなどで戻ってくることもあります。期限ぎりぎりではなく、余裕を持って進めましょう。
よくある疑問
Q:転職先に企業型DCがあれば、必ずそちらに移せますか?
A:必ず移せるとは限りません。転職先の規約で、他社の資産の受け入れが認められているかを確認する必要があります。
Q:iDeCoに移したら、毎月の掛金は必須ですか?
A:必須ではありません。掛金を出さずに運用だけ続ける「運用指図者」という選択肢があります。
Q:6か月を過ぎてしまったら、もう取り戻せませんか?
A:自動移換になった後でも、iDeCoなどへ移す手続きは可能です。ただし、その間は運用されず、手数料もかかるため、早めの対応が安心です。
まとめ
企業型DCの資産は、退職しても自分のものとして残ります。ただし、移し先を選ぶ手続きが必要です。
退職から6か月以内に手続きをしないと、自動移換になり、運用されない状態になります。
iDeCoへ移した資産も、価格変動により元本を下回る可能性があります。制度の細かい点は、公式の案内で確認してください。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任において行ってください。