こんにちは、まゆです。不動産投資の広告には、「家賃収入で資産づくり」という言葉がよく並びます。
でも、家賃が入ってきても、そこから出ていくお金もたくさんあります。「結局、手元にいくら残るの?」が、いちばん気になりました。
今回は、不動産投資のキャッシュフロー(手残り)の考え方を、架空の数字で整理します。実際の物件では数字が変わるため、あくまで考え方の参考にしてください。
キャッシュフローは「手元に残るお金」
不動産投資のキャッシュフローは、1年間に入ってきた家賃収入から、出ていったお金をすべて引いた、手元に残る金額のことです。

家計簿でいう「収入から、支出を引いた残り」と同じ発想です。プラスなら手元にお金が増え、マイナスなら持ち出しになります。
家賃から引くお金の種類
- ローンの返済(元本と利息)
- 管理費・修繕積立金(区分マンションの場合)
- 固定資産税・都市計画税
- 火災保険料などの保険料
- 修繕費(設備の交換、原状回復など)
- 空室の期間の家賃(入らなかった分)
見落としがちなのは、修繕費と空室です。毎月かかる費用だけを見ていると、実際の手残りより、多く見積もってしまいます。
管理費や修繕積立金の考え方は、区分マンション投資の管理費・修繕積立金の記事で、固定資産税は不動産投資の固定資産税・都市計画税の記事で整理しています。
架空の物件で試算してみる
次は、あくまで架空の例です。家賃は月6万円、空室率は5%と仮定して計算してみます。
| 項目 | 年間の金額(架空の例) |
|---|---|
| 満室時の家賃収入(6万円×12か月) | 72万円 |
| 空室率5%を引いた家賃収入 | 68.4万円 |
| 管理費・修繕積立金(月1.2万円) | -14.4万円 |
| ローン返済(月3.2万円) | -38.4万円 |
| 固定資産税など | -6万円 |
| 火災保険料 | -1万円 |
| 修繕費(年間の積み置き) | -3万円 |
| 手元に残るお金 | 5.6万円 |
この例では、年間で5.6万円、月に直すと約4,700円の手残りです。想像よりも、小さく感じた方も多いのではないでしょうか。
空室率が10%になれば、手残りはさらに減ります。空室率の影響は、不動産投資の空室率とは?の記事で数字を使って確認できます。
黒字でも、安心できない理由
キャッシュフローが少しプラスでも、大きな修繕が発生すると、一気にマイナスになることがあります。築年数が古い物件ほど、この傾向が強くなると言われます。
金利が上がると、ローンの返済額が増える場合もあります。変動金利の場合は、特に注意が必要です。この影響は、不動産投資のローン、金利が上昇したら返済はどう変わる?で試算しています。
数字の見積もりは、「最悪の場合」を含めて、余裕を持って作るのが基本です。
利回りとキャッシュフローの違い
利回りは、物件の価格に対する、年間の家賃収入の割合を示す数字です。表面利回りと実質利回りの違いは、不動産投資の利回りの見方の記事にまとめています。
キャッシュフローは、ローンの返済も含めた「実際に手元に残る金額」です。同じ利回りでも、ローンの条件次第で、手残りは変わります。
利回りが高く見えても、手残りが少ない物件は珍しくありません。両方を見るのが大切だと感じました。
試算するときのコツ
- 収入は控えめに、支出は多めに見積もる
- 空室率を、複数のパターン(5%・10%・20%)で試す
- 修繕費を、毎年の積み置きとして計上する
- 金利が上がった場合の返済額も確認する
表計算ソフトで、数字を変えながら試すと、結果の変化が目に見えて分かります。私は、夫と一緒に画面を見ながら、数字を変えて遊びました。
この作業を面倒に感じる方は、不動産会社の試算を見るときも、「前提の数字は何か」を必ず質問してください。
私のまとめ
キャッシュフローを意識するようになってから、「家賃が高い=儲かる」という単純な考え方はやめました。
不動産投資は、空室や修繕、金利の上昇などで、収益がマイナスになるリスクがあります。収益を保証するものではありません。
検討するときは、数字の根拠を確認し、ご自身の資金計画に合っているか、慎重に判断してください。
よくある疑問
Q:キャッシュフローがプラスなら、安心ですか?
A:安心とは言い切れません。修繕費や空室、金利の変動で、マイナスになる可能性があります。
Q:試算の数字は、どこから集めればいいですか?
A:物件の資料や、管理会社の案内、不動産会社の提案書で確認できます。前提条件も必ず確認しましょう。
Q:ローンの返済は、全額が経費になりますか?
A:返済のうち、元本の部分は経費になりません。税金の扱いは、税理士や税務署に確認してください。
まとめ
キャッシュフローは、家賃収入から、出ていくお金をすべて引いた、手元に残る金額です。
修繕費や空室を含めて試算すると、手残りが想像より少ないことがあります。
不動産投資には、収益がマイナスになるリスクがあります。数字の根拠を確認し、ご自身の判断で検討しましょう。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任において行ってください。