こんにちは、まゆです。
投資信託を探していたとき、ほとんど同じ名前なのに「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」と2種類並んでいるファンドを見つけました。どちらを選べばいいのかわからず、そのまま画面を閉じてしまったことがあります。
結論から言うと、為替ヘッジありは円高・円安による値動きを抑えるための仕組みで、その代わりにコストがかかります。どちらがよいかは、為替の影響をどこまで受け入れるかで変わる、というのが調べてみてわかったことです。
そもそも為替の影響とは?
海外の株式や債券に投資する投資信託は、外国の通貨で資産を持っています。そのため、投資先の値動きに加えて、円と外国通貨の交換レート(為替)の変動も基準価額に影響します。
たとえば、アメリカの株価が変わらなくても、円安になれば円に換算した評価額は上がり、円高になれば下がります。私はこの仕組みを知るまで、基準価額の動きが株価のニュースと合わない理由がわかりませんでした。
| 状況 | 為替ヘッジなし | 為替ヘッジあり |
|---|---|---|
| 円安になった | 円換算の評価額が上がりやすい | 為替の影響は小さい |
| 円高になった | 円換算の評価額が下がりやすい | 為替の影響は小さい |
| コスト | ヘッジコストはかからない | ヘッジコストがかかる |
為替ヘッジの仕組み

為替ヘッジは、あらかじめ将来の為替レートを決めておく取引などを使って、為替変動の影響を小さくする仕組みです。ファンドの運用会社が、ファンドの中でこの取引を行っています。
ただし、為替の影響を完全になくせるわけではありません。多くのファンドでは、為替リスクを「低減する」と説明されていて、ある程度の影響は残ります。
ヘッジコストは金利差で決まる
為替ヘッジにかかるコストは、おおまかに言うと日本と投資先の国の短期金利の差で決まります。投資先の国の金利が日本より高いほど、ヘッジコストも高くなる傾向があります。
ヘッジコストは信託報酬とは別で、目論見書の手数料欄には書かれていないことが多いです。実際には基準価額の動きの中に反映されるので、私は運用報告書で確認するようにしています。
私が考えた選び方
私は、老後に向けて20年以上積み立てるつもりの投資信託については、為替ヘッジなしを選んでいます。長い期間で見れば円高・円安の両方があり、ヘッジコストを払い続けるより、為替の変動も含めて受け入れようと考えたからです。
一方で、数年以内に使う予定があるお金や、値動きをできるだけ抑えたい債券ファンドなどでは、為替ヘッジありを選ぶ人も多いようです。目的によって使い分けるのがよさそうだと感じました。
| 目的 | 検討したいタイプ | 理由 |
|---|---|---|
| 長期の積立(10年以上) | ヘッジなし | 長期では為替の上下がならされやすく、コストを抑えられる |
| 値動きを抑えたい債券投資 | ヘッジあり | 為替の変動が債券の値動きより大きくなることがあるため |
| 数年以内に使うお金 | そもそも投資以外も検討 | 為替に関係なく元本割れの可能性があるため |
表はあくまで一般的な考え方で、どちらを選んでも投資信託は元本が保証されているわけではなく、元本割れする可能性があります。
実際にファンドを比べてみてわかったこと
同じ投資先で「ヘッジあり」と「なし」の2本がある投資信託を見比べてみると、信託報酬は同じでも、過去の基準価額の動きはかなり違っていました。円安が進んだ時期は、ヘッジなしのほうが大きく値上がりしていたんです。
ただ、それは過去の為替の動きがたまたまそうだっただけで、今後も同じになるとは限りません。円高が続く時期には、逆にヘッジありのほうが値下がりを抑えられることもあります。
私はこの比較をしてから、「どちらが得か」ではなく「自分はどちらの値動きなら落ち着いて持ち続けられるか」で考えるようになりました。値動きの幅に耐えられるかどうかも、選ぶ基準のひとつだと思います。
よくある疑問
Q. ヘッジありとなしで、長期的にどちらが有利?
A. 為替や金利の動き次第なので、どちらが有利とは言い切れません。過去の実績も将来の成果を保証するものではありません。
Q. 目論見書のどこを見ればわかる?
A. ファンドの名前に「為替ヘッジあり」と書かれていることが多く、目論見書の「ファンドの特色」でも確認できます。
Q. 途中でヘッジありからなしに変えられる?
A. 同じファンドのまま変えることはできません。変えたい場合は売却して別のファンドを買う必要があり、課税口座では税金がかかることもあります。
Q. 全世界株式のファンドにもヘッジありはある?
A. 投資先が複数の国にまたがるファンドにも、為替ヘッジありのタイプが用意されていることがあります。種類は運用会社ごとに異なります。
Q. 日本の株だけに投資するファンドにも関係ある?
A. 国内の株式だけに投資するファンドは外国の通貨を持たないので、為替ヘッジの選択肢は基本的にありません。
まとめ
為替ヘッジありは円高・円安の影響を抑える仕組みで、その代わりに金利差に応じたヘッジコストがかかります。ヘッジなしは為替の影響を受けますが、コストはかかりません。
私は長期の積立ではヘッジなしを選びましたが、使う時期や投資先によって考え方は変わります。自分の目的に合うほうを、仕組みを理解したうえで選んでみてください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任において行ってください。