こんにちは、まゆです。投資信託のランキングで、「設定来+150%」という数字を見て、心が動いたことはありませんか。
私はあります。でも、よく見ると、運用が始まった時期が違う商品同士を比べていて、それは公平ではなかったのです。
今回は、「設定来」という言葉の意味と、数字を見るときの落とし穴を整理します。将来の成績を保証するものではありません。
「設定」と「設定来」って何のこと?
投資信託が運用を始めることを、「設定」といいます。運用を始めた日が「設定日」で、そこから今日までが「設定来」です。

つまり設定来リターンは、設定日から現在までに、基準価額がどれだけ変わったかを示す数字です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 設定日 | 投資信託の運用が始まった日 |
| 設定来 | 設定日から現在まで |
| 基準価額 | 投資信託の値段(1万口あたりで表示されることが多い) |
| 運用期間 | 設定日から現在まで、または信託期間全体 |
基準価額の見方は、基準価額とは?見方を初心者向けに解説にもまとめています。
設定来リターンの落とし穴
設定来の数字は、「いつ運用を始めたか」で大きく変わります。たまたま相場が安い時期に始まったファンドは、設定来の数字が大きくなりやすい傾向があります。
反対に、相場が高い時期に始まったファンドは、同じ運用内容でも、数字が小さく見えることがあります。
| 比べ方 | 問題点 |
|---|---|
| 設定日が違うファンドの設定来を比べる | 始まった時期の相場の違いが影響する |
| 期間をそろえて比べる(1年・3年・5年) | 相場環境が同じなので、比べやすい |
私は、設定来の数字は「その商品の歴史の長さ」を知る材料にとどめ、比較には、同じ期間の騰落率を使うようにしています。
設定日が新しい=実績が少ない
設定日が最近の投資信託は、運用の実績が短く、相場が荒れたときにどう動くかのデータが少なくなります。
一方で、設定日が古いファンドは、長い期間のデータを確認できます。ただし、過去の成績が将来も続く保証はありません。
また、設定日が古くても、運用方針が途中で変わったり、純資産総額が減り続けていたりすることもあります。繰上償還のリスクも、頭に入れておきたい点です。
実績を見るときの3つのチェック
- 期間をそろえて比べているか(同じ年数・同じ終点)
- 分配金を出しているファンドは、分配金込みのトータルリターンで見ているか
- 信託報酬などのコストを引いたあとの数字か
分配金を含めた見方は、トータルリターンの見方で書いています。
この3つを意識するだけで、ランキングの数字の読み方が、ずいぶん変わると感じています。
仮の例で、設定来の落とし穴を体験する
説明用の仮の例で、設定来の数字がどう変わるか見てみます。
| ファンドA | ファンドB | |
|---|---|---|
| 設定日 | 20年前(相場が低い時期) | 3年前(相場が高い時期) |
| 設定来リターン | +200% | +15% |
| 過去3年のリターン | +20% | +15% |
設定来だけを見ると、Aが圧倒的に優れて見えます。でも同じ3年で比べると、差はわずかです。
数字は、切り取り方で印象が大きく変わります。私は、比べるときは必ず「同じ期間」で見るようにしています。
運用期間が長いことのメリットと注意
運用期間が長いファンドは、相場の上げ下げをいくつも経験していて、その時々の動きを確認できます。
ただ、長く続いているというだけで、今後の成績が良くなるわけではありません。運用方針に変わりがないかも、あわせて確かめてください。
実績は、あくまで過去のもの
過去に大きく増えた投資信託でも、これから同じように増える保証はありません。投資は元本割れの可能性があります。
設定来リターンは、商品の特徴をつかむ入り口として使います。購入するかどうかは、目的や期間、手数料、リスクの大きさを合わせて、検討してみてください。
よくある疑問
Q:設定来リターンが高いファンドは、これからも期待できますか?
A:そうとは言えません。過去の実績は、将来の成果を保証するものではありません。
Q:設定日はどこで確認できますか?
A:証券会社の商品ページ、運用会社のサイト、目論見書(交付目論見書)などに載っています。
Q:設定来の数字と騰落率は、どう違うのですか?
A:設定来は設定日から現在までの変化、騰落率は「過去1年」「過去3年」など決まった期間の変化です。比べるときは騰落率のほうが期間をそろえやすいです。
まとめ
設定来リターンは、投資信託の設定日から現在までの変化を示す数字ですが、始まった時期の相場に大きく左右されます。
比べるときは、期間をそろえた騰落率やトータルリターン、コストを引いたあとの数字を使いましょう。実績は過去のもので、将来を約束しないことも、忘れずに。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任において行ってください。