こんにちは、まゆです。株の本を読んでいると、PERやPBRと並んで、必ず出てくる「ROE」という言葉があります。
最初は、アルファベットの略語に身構えてしまい、とばして読んでいました。でも、意味を知ると、会社の「稼ぐ力」のイメージがつかみやすくなりました。
今回は、ROEの計算方法と見方を整理します。ここで紹介する数字は一般的な目安で、特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。
ROEは「自分のお金で、どれだけ稼いだか」
ROEは「自己資本利益率」と呼ばれる指標です。会社の自己資本(株主から預かったお金や、これまでの利益の蓄え)で、どれだけ利益を出したかを示します。

家計に例えると、「貯金100万円を元手にして、1年で何万円増えたか」を比べるイメージです。増えた割合が高いほど、効率よくお金を使っている、と読み取れます。
計算式と具体例
ROEは「当期純利益÷自己資本×100」で計算します。単位は%です。
| 項目 | A社(架空の例) | B社(架空の例) |
|---|---|---|
| 当期純利益 | 10億円 | 5億円 |
| 自己資本 | 100億円 | 100億円 |
| ROE | 10% | 5% |
この例では、同じ自己資本でも、A社のほうが効率よく利益を出している、と読み取れます。ただし、1年分の数字だけで判断するのは早計です。
目安はどのくらい?
よく話題になる目安として、経済産業省の「伊藤レポート」(2014年)で、ROE8%以上が一つの水準として示されました。
ただし、これは「国が示した絶対のライン」ではありません。業種によって、普通の水準は大きく変わります。
同じ業界の会社同士を比べたり、同じ会社の数年分の推移を見たりすると、より分かりやすくなります。
ROEが高ければ良い、とは限らない
ROEは、借入が多い会社だと高く出やすくなります。自己資本が小さいほど、同じ利益でも割合が大きくなるからです。
- 借入が多いために、ROEが高く出ていないか
- 一時的な利益(資産の売却益など)で、高く見えていないか
- 自己資本が小さくなって、割合だけが大きく出ていないか
数字が高いだけで「良い会社」と決めつけず、理由を確認することが大切です。この考え方は、株価指標(PER・PBRの見方)でも同じです。
PBRやPERとの関係
PBR(株価純資産倍率)は「PER×ROE」でも表せます。つまり、ROEが高い会社ほど、PBRが高くなりやすい、という関係があります。
ここで言いたいのは、数字の仕組みの関係です。「PBRが高いから上がる」「ROEが高いから買い」と判断することはできません。
指標は、会社を理解するための材料のひとつです。将来の株価を約束してくれる魔法の数字ではありません。
どこで調べる?
ROEは、証券会社の銘柄ページや、企業のIR情報(決算資料)で確認できます。証券会社によって、計算方法が少し異なる場合もあります。
決算資料の読み方については、決算発表と株価の関係の記事にも書いています。
複数の情報源を見比べて、数字の時点(いつの決算か)を確認するのが大切です。
数字を比べるときの3つのコツ
1つ目は、1年分だけで判断せず、3〜5年の推移を見ることです。大きく上下している会社は、理由を調べる価値があります。
2つ目は、同じ業種の会社同士で比べることです。銀行と食品メーカーでは、そもそも事業の仕組みが違うため、同じ物差しで比べにくいからです。
3つ目は、決算の時期をそろえることです。古い数字と新しい数字を並べてしまうと、正しく比べられません。
私は、スマホの表計算アプリに、気になる会社のROEを書き写しています。数字が増えていくと、ちょっとした図鑑のようで、続けるのが楽しくなりました。
私の使い方
私は、ROEを「会社の素顔を知る入口」として使っています。気になった会社の数字を、ノートに書き写して比べるのが楽しいです。
ただ、個別株には値下がりのリスクがあり、元本を割り込む可能性もあります。数字を見て安心せず、無理のない金額で、慎重に向き合うことを意識しています。
最終的な売買の判断は、ご自身の責任で行ってください。
よくある疑問
Q:ROEはどこで見られますか?
A:証券会社の銘柄情報や、企業の決算資料で確認できます。数字の時点も、あわせて確認してください。
Q:ROEが高い会社は、株価が上がりますか?
A:上がるとは限りません。ROEは会社の収益性を示す指標のひとつで、株価の将来を保証するものではありません。
Q:ROEがマイナスのときは、どういう意味ですか?
A:当期純利益が赤字の場合に、マイナスになります。一時的なものか、続いているのかを確認することが大切です。
まとめ
ROEは、自己資本でどれだけ利益を出したかを示す指標です。
借入が多いと高く出やすいため、数字の理由も一緒に確認しましょう。
指標は判断の材料のひとつです。株価の将来を保証するものではなく、投資にはリスクがあります。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任において行ってください。