投資信託・ロボアドバイザー

投資信託はやめたほうがいい?毎月分配型のデメリットと元本払戻金の仕組み

こんにちは、まゆです。「投資信託はやめたほうがいい」という言葉を検索したことがある方、実は私もその一人です。

先に結論を書くと、投資信託そのものをやめるべきというより、仕組みを知らずに選ぶと誤解しやすい商品がある、というのが調べてみた私の答えです。その代表例が毎月分配型でした。

この記事では、毎月分配型の仕組みと元本払戻金の正体、「やめたほうがいい」と言われる理由、すでに持っている場合の見直し手順を、私の失敗談を交えて整理します。

「毎月分配型」という言葉に惹かれた時期がありました

投資信託を調べ始めたころ、「毎月分配型」という商品名を見て、「毎月お金がもらえるなんてお得そう」と単純に思っていました。

浪費癖があった20代の私にとって、「毎月入ってくるお金」はとても魅力的に見えたんです。しかし詳しく調べていくうちに、仕組みを正しく理解していないと誤解しやすい商品だとわかりました。

投資信託は「やめたほうがいい」と言われる3つの理由

ネットで「投資信託 やめたほうがいい」と調べると、いろいろな意見が出てきます。読み比べてみると、理由は大きく3つに分かれていました。

言われる理由 中身 確認するポイント
コストが高い商品がある 購入時手数料や信託報酬が高いと、そのぶん手元に残りにくい 信託報酬の年率・購入時手数料の有無
分配金の中身が見えにくい 毎月分配型などで、元本の一部が払い戻されている場合がある 分配金の内訳(普通分配金か元本払戻金か)
元本保証がない 市場の状況によっては元本割れする可能性がある 自分が許容できる値下がり幅

つまり「投資信託すべてがダメ」という話ではなく、商品ごとの仕組みやコストを見ずに選ぶことが問題視されている、というのが私の理解です。

中でも誤解が生まれやすいのが毎月分配型なので、ここからはその仕組みを詳しく見ていきます。

毎月分配型投資信託の仕組み

毎月分配型とは、運用で得た収益などをもとに、毎月分配金が支払われるタイプの投資信託です。

定期的に現金を受け取れるため、年金のような感覚で利用したいというニーズに人気がある商品です。

窓際の床に座りノートパソコンを操作する女性

タイプ 特徴
毎月分配型 毎月分配金を受け取れるが、複利効果は働きにくい
再投資型(無分配型) 分配金が自動的に再投資され、複利効果を活かしやすい

「毎月お金がもらえる」と聞くとお得に感じますが、分配金は必ずしも運用で得た利益だけから支払われているとは限りません。この点が、最初の私はまったく理解できていませんでした。

知っておきたい「元本払戻金」の存在

毎月分配型の商品の中には、運用がうまくいっていない時期でも元本の一部を取り崩して分配金として支払うものがあります。これが「元本払戻金(特別分配金)」です。

これは実質的に、自分が預けたお金の一部が戻ってきているだけです。利益として受け取っているわけではありません。

分配金の種類 お金の出どころ 税金
普通分配金 運用で得た利益 課税対象
元本払戻金(特別分配金) 自分が預けた元本の一部 非課税(元本が戻っているだけのため)

仮の数字で考えてみます。1口あたりの購入時の価格(個別元本)が10,000円で、分配金100円のうち70円が元本払戻金だったとします。このとき個別元本は9,930円に下がり、実際に「増えた」お金は30円分だけです。

この仕組みを知らずに「毎月お金が増えている」と勘違いすると、気づかないうちに元本が目減りしていることもあります。分配金の内訳は、運用報告書や取引報告書で確認できます。

毎月分配型が向いている人・向いていない人

毎月分配型は、「定期的な収入源として活用したい」というニーズがある人には合う場合もあります。

一方で、老後資金づくりなど長期的に資産を増やしたい目的なら、再投資型のほうが複利効果を活かしやすいと言われています。

目的 検討しやすいタイプ
長期で資産を育てたい(老後資金・教育資金など) 再投資型(無分配型)
すでにまとまった資産があり、定期的に取り崩したい 毎月分配型も選択肢の一つ(内訳の確認は必須)

私自身は、つみたてNISAでは再投資型を選んでいます。毎月分配型は、まとまった資産ができた将来の選択肢として理解しておく、という位置づけです。どちらが良い・悪いではなく、自分の目的に合っているかで選ぶことが大切だと思います。

「分配金利回り」の見方にも注意

毎月分配型の商品を調べていると、「分配金利回り〇%」という表示を目にすることがあります。

この数字は、直近の分配金実績をもとにした参考値にすぎません。将来の分配金額や運用成績を保証するものではありません。

私が最初に誤解していたのは、この利回り表示を「確定した利益」のように受け取ってしまったことです。分配金は運用状況によって減額されたり、支払われない月が出てきたりすることもあります。

すでに毎月分配型を持っている人の見直し手順

実は、夫の実家の義母が毎月分配型を持っていて、「これって大丈夫?」と相談されたことがあります。そのとき一緒に確認した手順を、そのまま紹介します。

手順 やること
① 取引報告書で、直近1年の分配金のうち元本払戻金がどれくらいあるか確認する
② 信託報酬など、毎年かかっているコストを確認する
③ 分配金を生活費に使っているのか、ただ受け取っているだけなのかを整理する
④ 目的に合わなければ、売却時の税金も含めて乗り換えを検討する

義母の場合、分配金の半分以上が元本払戻金の月がありました。本人は「利息のようなもの」と思っていたので、とても驚いていました。

すぐに解約する必要はありませんが、中身を知ったうえで持ち続けるかどうかを決めるだけでも、安心感はかなり違います。

よくある疑問

Q. 投資信託は絶対にやめたほうがいい?

A. 一概にやめたほうがいいとは言えません。コストや分配金の仕組みを理解したうえで、自分の目的に合っていれば選択肢の一つになります。仕組みを知らずに選ぶことこそがリスクだと考えるとよいと思います。

Q. 元本払戻金かどうかはどこで確認できる?

A. 運用報告書や取引報告書に、分配金の内訳(普通分配金・元本払戻金の割合)が記載されています。購入前なら交付目論見書で分配方針を確認しておくと安心です。

Q. 新NISAで毎月分配型は選べる?

A. 2024年から始まった新NISAでは、つみたて投資枠・成長投資枠のどちらでも、毎月分配型の投資信託は対象外とされています(金融庁の制度概要、2026年9月時点)。詳細は各証券会社の商品ラインナップで確認してください。

Q. 分配金には税金がかかる?

A. 普通分配金は課税対象ですが、元本払戻金(特別分配金)は非課税です。この違いも、分配金の内訳を確認する際に押さえておきたいポイントです。

Q. 分配金が出ない月もある?

A. 運用状況によっては、分配金が減額されたり支払われなかったりする月もあります。「毎月必ずもらえる」と決まっているわけではない点に注意が必要です。

まとめ

「投資信託はやめたほうがいい」と言われる背景には、コストの高さや分配金の見えにくさがありました。とくに毎月分配型は、分配金の中身が利益なのか元本の一部なのかを理解したうえで選ぶことが大切です。

投資信託は元本が保証されているわけではなく、市場の状況によっては元本割れする可能性もあります。仕組みとリスクの両方を知ったうえで、自分の目的に合うかを検討してみてください。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任において行ってください。

-投資信託・ロボアドバイザー