致命的な問題ほとんど英語を喋ることができない状態でマレーシアに赴任した私。まず2つの仕事をすると決めました。
・現地調査
・日本とマレーシアの輸出入の仕組みづくり
そのうちの1つ、「現地調査」についてここでは書こうと思います。
この「現地調査」が私を英語を身につける環境に置いてくれました。
英語を身につけるために必要なことは「英語を自分で話す環境」に身を置く
そして自分の考えをしっかり英語で相手に伝え、伝わったという喜びを味わう
この点が英語を身につけるための大きなポイントを作ってくれます。
マレーシアへの赴任でその環境に身を置くことになりました。
この状況は絶望的な環境ではあるのですが私自身はそう悲観していませんでした。
心のどこかで何とかなると考えていたのと、後ほど書きますがいろいろな国をめぐる中で中華系ではあるのですがマレーシア人の友人ができたということも大きかったです。
目次
ゼロから立ち上げる事業。英語を身につける環境としては最高だった
結果的にはこの現地調査でおそらく3か月くらいで何とか英語を話せるようになります。
自分が最初に考えていた学習法とは違ったアプローチもいっぱいしました。
※私は一度英語学習であっさり挫折しています。
喋れる英語を身につけるために必要なこととは?英語で商談ができましたはこちら!
これが私にはバシバシはまった感じです。
今回は最初に過程をを書いてしまってから一つずつ説明していきたいと思います。
【自分の英語学習で感じたこと】
①受け身より自分で調べたほうが身につく
②ヒアリングよりスピーキングの方が大事だった
③恥ずかしいという気持ちを持たない
④日本語を喋らない人に自分の言葉が伝わった時の感動はひとしお
⑤マレーシアの人は温かい
①英語を身につけるために!受け身より自分で調べたほうが身につく
自分で調べた単語や英文は覚えやすく忘れづらい
日本では飛び込み営業をしていた私ですが異国の地での飛び込み営業は尻込みをしました。
そもそも担当者に会えたところでなに話せばいいか分かんねーし、、、
そこで飛び込み営業用に紙を用意しました
いきなり入ってわけわからない言葉を喋られても困るだろうな、、、
ということで飛び込み営業先で見せる用の文を書いた紙を用意したのです。
例えば、、、
Excuse me.I came from Japan.
I work at a Japanese food company.
I would like to hear about Halal from person in charge of your company.
(すいません、私は日本から来ました。日本の食品会社で働いています。私はハラルについてあなたの会社の担当者に聞きたいのです)
もう何年も前のことですから細かいところまでは覚えてないのですが大まかにこのような感じだったと思います。
パソコンで調べて結構書いていったと思います。
後は飛び込みとはいえその後も会話をしなければいけないので食品会社が使うであろう専門用語を調べていきました。
製造工場:manufacturing factory
原材料:ingredient
アレルギー:allergy
豚肉:pork
鶏肉:chicken
容器:bottled
大豆:soybeans
醤油:soy sause など
食品の材料の名前や予想される製造工程など商談で使った事のある言葉などを想定して英訳をパソコンを使って調べていきました。
ここは日本での調味料の営業の経験が役に立ちました。
おそらくこの作業をただひたすら黙々と三週間くらいやっていたと思います。
英語を身につけるために!ヒアリングよりスピーキングの方が大事だった
自分で単語や英文を喋ると相手が喋ったことも聞き取りやすいです
マレーシアに赴任してから約一か月後、初めての営業に出発です。事務所を構えるときに営業車を用意していました。
国際運転免許の手続きも終えていたのでマレーシアでの運転も問題なくできます。
国際運転免許は日本の免許を持っていれば書類の手続きだけで取得できます。試験もありません
事務所での作業を行う中で近くの食品工場などはピックアップしていたのでそのリストから訪問をしていくようにしました。
マレーシアで一番最初に訪れたのはコーヒー工場でした。
そこの工場は当然ハラルの認証も受けていますし海外への輸出も行っているということと事務所から2~30分と近かったからということもあります。
最初から遠方だとやはり不安だからね、、、
車を走らせコーヒー工場に到着です。
初めての営業でしたがかなり大きい工場だったと覚えています。
【ハラル(HALAL)とは?】
イスラム教徒のムスリムが口にしてよいものとされる食べ物。
豚肉とアルコールが入っていないものです。ハラル認証にはより細かい規定で「製造工程」にムスリムが関わっているなどの規則があります
駐車場があったので車を停め守衛さんがいる受付に行きます。もうドキドキです。
「こんにちは(Hello)」といい、英語の文が書いてある用意してきた紙を渡します。
守衛さんは紙をしばらく見て「Japanese?」というと「Ok」と言って「ちょっと待ってて(Please wait)」といって電話をかけました。
しばらく待っていると番号札を渡され
「ついてきて(follow me, please)」といって案内された先の部屋に女性がいました。
マネージャーの女性でした。
ちなみにマレーシアの企業はこういった女性が多く働いています。このとき出てきてくれたマネージャーもこの服装をしていました。頭にかぶっている布はヒジャブといいます
マレーシアには「マレーシア系マレーシア人」や「中華系マレーシア人」や「インド系マレーシア人」などいます。写真のようにヒジャブを被っている女性はマレーシア系マレーシア人の女性です。
その女性に守衛さんにしたのと同じように用意した紙を手渡し読んでもらうと少し笑ってくれて事務所の椅子に座るように勧めてくれました。
そこから私はたどたどしい英語ながら女性に一生懸命喋りました。
・日本から来たこと
・ハラルのこと
・マレーシアの人は日本のことをどう思っているか
などをいろいろ喋りました。
おそらく私が日本人で英語を喋れないからということでその女性の方もニコニコ好意的に話しを聞き出そうとしてくれたのだと思います。
英語を身につけるために!恥ずかしいと思う気持ちを持たない
こう喋らなきゃいけない、間違っていたら恥ずかしいとおもうことが自由に喋ることへの最大の障壁になります
考えてみると日本語でもそうですよね。日本語の本当に細かい文法などを意識して話す人はあまりいないと思います。仮に言い方がおかしかったり、意味が分からなければ訂正してしまえばいいんです。
コーヒー工場の女性マネージャーとは30分ほど会話ができたと思います。
何度も「sorry」といわれ聞き返されましたが、再度説明すると「ok」といってうなずいてくれました。
私が英語を喋れない日本人だと分かり相手もゆっくりと話してくれたというのも大きかったです。
そして気づいたことがありました。
・相手が喋ったことが理解できた
・自分が伝えたかったことをある程度伝えることができた
英語が喋れる人にとってはわけないことだと思うのですが、私にとってはこの喜びはひとしおでした。
シンガポールでの展示会などで英語で喋った時ももちろん嬉しかったのですが今回はその嬉しさは数倍でした。
訪問から商談まですべて一人でできたからです。
この嬉しさが英語を身につけるのに非常に大事なことであると思います
今でも思えているのですがこの1日の出来事がこの後数年マレーシアで仕事をしていく、英語のヒアリング力、スピーキング力を伸ばしていく基礎になったと思います。
また、マレーシアに赴任してから三週間くらい事務所でひたすら「英語の文」と「食品の原料や商談で使うであろう言葉」をパソコンで知らべノートを作っていました。
これが英語での会話を理解することに大きく関わっていました。
自分で調べた英単語はすぐに覚えられた。
しかもほとんど忘れなかった。
そして会話相手も食品関係のかただったので、調べた単語が会話に中で何度も出てきたのですぐに理解できたのです。
例えば、「原料:ingredient」ですが当然知りませんでした。ただ食品関係の単語を調べる中で知ることができましたし、会話相手もコーヒー工場(食品関係)なのでingredeintは高い頻度で使われる単語だったのです。
一つ二つ単語が聞き取れると文のニュアンスが分かってくるので話している内容がつかむことができてこちらからも、つたないながら英語で会話を返せるということです。
英語を身につけるために!日本語を喋らない人に自分の言葉が伝わった時の感動はひとしお
この気持ちは非常に大事です。会話のキャッチボールができるという感動は英語を喋ろうという意欲を引き立てます
会話をすることによって相手が動く、物事が動くというのは嬉しいものです
英語を身につけるために!マレーシアの人は温かい
最初に自分が英語を喋ることができないと分かってくれるのは大きいです
単純に運がよかったかも知れないのですがマレーシアの食品会社にこの後も訪問するのですが基本的にいい人が大きかったです。日本人(外国人)だからというのもあったのですが飛び込みでも会ってくれましたしこちらの会話レベルに合わせていろいろ教えてくれる企業が多かったです。
おそらく英語を身につけたいと考えた時にこれは非常に大事な要素であるといえます。
会話のキャッチボールが英語を身につけるにあたって非常に大事なことだからです
例えばこれがそっけない人ばかりで全てにおいてあしらわれていたらどうだったでしょうか?
英語をこちらが喋ってもリアクションがなくて会話が成り立ちません。
そうすると相手にこれは伝わっているのかどうかも分からないですし会話が通じた時の喜びも味わえることはなかったはずです。
もちろん飛び込み営業をしていく中で軽くあしらわれる会社ももちろんありましたし、担当者と会うことができなかった会社もあります。
ただそれは日本で飛び込み営業をするのと一緒の感覚を持つことができました。日本でもあしらわれることはよくあります。
ただ一緒の感覚を持てたのも初めての訪問でびっくりするくらいうまく会話ができたからです。
コーヒー会社の守衛さん、マネージャーさんに感謝ですね。
英語を身につけるために必要なことは結局なんでしょうか?
私が体験した経験というのはかなり特殊であったと我ながら思います。
なかなかできないし、こういう状況にはならないと思います。
そもそも英語が喋れない人間に一人で海外での事業を任せるというのがありえないと思います
けれど実際にその状況になりましたしそれは会社の規模と社風と私の性格が奇跡的にピッタリと合致したのが要因だと思います。
なので私が体験したことは100%おすすめしません。
しませんしこういう状況にはならないと思います。さらに私は切羽詰まっていたのでギリギリのところでやりましたが「外国で飛び込み営業をする」という行為が国や場所によっては危険な行為です。いま、振り返るとよくやっていたなと思います。
英語を学習し身につける必要な場面はあると思います
ですが「英語を喋る必要がある」という場面はたくさんあると思います。
会社の仕事の関係もあるでしょうし、留学や結婚かも知れない。海外に行かなくても日本国内で英語を喋ることを求められるかも知れないですよね。コロナ禍で渡航が制限されているとはいえオンラインでも海外との会議があるかも知れないですし今はほんの少し前よりも国と国の距離が近いですので必要な場面はすぐやってくる可能性はあります。
もし、会社に海外から電話がかかってきてあなた英語で対応したら、、、。ちょっとかっこいいですよね。
それも英語学習を始めるうえでの大きな理由になりえます。
(私はもてたいからという理由で始めてその時は挫折しましたが、、、)
英吾を身につけるのに必要なこととは?
英語を喋ることができることに特化して考えるのであれば必要なことは
【英語を身につけ喋ることにひつようなこと】
・自分で英語を「喋る」環境に身を置く
・自発的に調べる
・英語でのコミュニケーションをとる
をあげることができます。
私の場合奇跡的に、また特殊な状況であったのでおすすめはできません。
あと海外を回って思ったのですが東南アジアに関して言えば多くの国の人が「母国語+英語」を喋れます。そして仕事を行う上では英語です。米国やヨーロッパや南米は行ったことがないので分かりません。
私がまわった国の中で多くの人が母国語のみで完結している国は日本だけなんです。この事実を考えただけでも英語を喋ることができることのメリットが感じられます。
ただ私が一番感じていたメリットがあります。
英語が喋ることができるようになって家族にちょっとだけすごいと思われた
くだらないことのようですが意外と大事なことだと思っています。人から「ちょっとすごい」と思われたり頼りにして貰えるということは嬉しいものです。英語が喋ることができるようになってよかったと思った記憶があります。
私の英語は控えめに言ってもうまくはありません。
下手だと思います。